子育てを、科学的根拠に基づいて学べる
子どもが、精神的かつ経済的に自立した人間に育っていくためには、「そもそも、子どものどんな心と力を育んでいく必要があるのか?」「子どもの心と力を育んでいくために、親として、日々の生活の中で、どう関わっていけばいいのか?」について、科学的根拠に基づいた内容を、具体的に学ぶことができます。
前述のヘックマン教授らによる研究によると、子どもが就学する前に、適切な関わりや環境を持つことが、子どもの非認知能力を高める上でも、その後の人生においても、決定的に大きな影響を与えることが明らかになっています。また、脳科学の分野でも、頭の使い方の基礎は、脳の前頭葉がほぼ完成する10歳まででほとんど決定されると言われ、10歳までの子どもに対する親の関わり方や育て方が、重要視されるようになってきました。
実際に、神戸大学の西村和雄教授らの研究グループが1万人を対象に実施した調査では、支援型や厳格型や迎合型といった親の子育てのスタイルが、子どもが大人になった時の人格形成や年収などに影響を与えていることが明らかになっています。年収、学歴、幸福感のいずれにおいても、トップとなったのは、親が子どもを見守りながら自立を促す「支援型」のスタイルで育てられた子どもで、親が主導して子どもに教えたり指導する「厳格型」の親や、子どもの好きなことを親子で一緒に行うことを重視する「迎合型」の親に育てられた子どもは、「支援型」と比べて、倫理観や社会性が低くなり、打算的な傾向が強くなるという結果が出ています。
博報堂生活総合研究所の生活定点調査や、日本生産性本部の「メンタルヘルスの取組み」に関するアンケート調査の結果を見ると、10年20年前と比較して、自分の力に自信を持っている若者の割合が約2割減り、心の病を患った若者の割合が三倍近くに増えていることがわかっています。
実は、下記のような様々な社会環境の変化によって、こういった子どもの非認知能力が、だんだんと育まれにくくなっており、これまで以上に、親から子への関わり方や、子育てにおいて親の果たす役割が、より重要になってきています。
子どもが、精神的かつ経済的に自立した人間に育っていくためには、「そもそも、子どものどんな心と力を育んでいく必要があるのか?」「子どもの心と力を育んでいくために、親として、日々の生活の中で、どう関わっていけばいいのか?」について、科学的根拠に基づいた内容を、具体的に学ぶことができます。
ワークや他の参加者との話し合いを通して、「現時点での自分自身の子育てのうまくいっている点と、さらに良くしていける点は、どこか?」が明確になり、明日からの具体的な実践につなげることができます。
数々の一流企業で採用されている弊社独自の学習手法を用いているため、講師の話を聴くだけでなく、参加型のワークがあり、楽しく学べます。
今まで子育てを体系的に学ぶ機会はなかったので、新鮮であると同時に、とても分かりやすく納得感のある内容でした。特に10歳までの子どもとの関係性がその後に大きく影響するという話は印象的でした。講義内容では、特に「親に求められる子どもへの7つの関わり方」が、全く実践できていないことがよく分かりました。1項目ずつ目標を作って、関わり方を改善していき、子どもの成長を後押ししていきたいと思います。また、今回、夫婦二人で参加できたのが、とてもよかったです。ワークショップを終えた後、夕食を二人で食べた時にも、子どもの良い点を伸ばしていくにはお互いどうしていけばいいかを同じ目線で語りあえて楽しかったです。改めて、家族と共に歩んでいくことの大切さを実感しました。
子どもの成長段階に合わせた関わり方があるということを学ぶことができた。一番大きいのは妻が考え実践してきたことを的確であった事を学びの中から俯瞰できた事。学ぶ前は自分もやっているつもりだった。学んだあとは、子どもの成長段階を確認し合うことで、妻の気持ちに寄り添い、子育てに悩む時にも一緒に考えられるようになった。
講師略歴
公立小学校教員歴15年、学校相談員歴15年を通じて、1万人を超える子育ての相談に携わる。現在は、子育てカウンセラーおよび保育士養成の講師で、多くの著名人に対して、子育てカウンセリングを行っている。子どもの個性を伸ばすための関わり方に関して、小中学校の職員研修や小中学校のPTAの家庭教育講座で、教員や保護者向けに、多数の講演やセミナーを行っている。
次回開催日調整中